神戸大学航空部OB・OG会から ひよどり声 ♪♪ が神戸大学航空部OB・OGの方々へ、航空部やOBの方の最新ニュースをお届けします。メーリングリストもあわせて用意いたしました。メーリングリストに参加されるには、本ブログの「Messages to us」にてご連絡いただくか、メールにて hiyodori-owner@ml.kobe-u.com へご連絡ください。

2013年11月

昔と何が違うの? 【4発目】 ~ 滑空場 ~

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OBの皆様が活躍された場は、八尾空港、高松空港、鳥取空港、富山空港、鶉野飛行場、福井空港、加古川滑空場、吉井川滑空場、木曽川滑空場かと思います。
写真は、左から、定期便が運航当時の福井空港、吉井川滑空場、昭和55年ごろの木曽川滑空場です。ちなみに、吉井川滑空場は、平成16年に地元の同意が得られず、使用できなくなりました。使用していた社会人クラブが下流1kmのところに、新滑空場を開設しています。

現在の航空部の活動場所は、木曽川滑空場、大野滑空場、福井空港です。

【木曽川滑空場】
新幹線 岐阜羽島駅から車で20分ほどのところにあります。当時、滑空場がなかった東海支部が自力で開拓し、昭和49年にオープンしました。関西支部では昭和52年から活動の場となりました。現在は緑でおおわれ、きれいなランウェイです。
土手上の道は完全に舗装され、一般の車両は通行できせん。かわりに、ランナーのジョギングの場となり、土曜・日曜日はランナーが通過するまで、発航を待機することもしばしばです。近くにはコンビニもできました。ただし、食事は、昔からの羽島給食です。神戸大の学生は、合宿に参加時はおかずの写真をとり、「きょうのはしきゅう」としてツイッターにアップしています。


【大野滑空場】
平成12年にオープンした滑空場で、木曽川滑空場より30km離れた揖斐川の河川敷にあります。大野グライダークラブと学連が共同で維持・運営を行っています。内陸部に位置するため、気象条件が良く、滑空場の北側では高度1,800mまで空域が確保されています。通常は土曜日・日曜日に活動を行い、大野グライダークラブと各大学が共同で運航します。大野グライダークラブには、学連 関西・東海支部のOBが大勢います。OBにとっては自分も楽しみながら学生を支援し、学生にとっては身軽に飛行ができる場として、学生とOBが共生する滑空場です。


【福井空港】
古く、自動車曳航のころから使用されている空港です。現在では、モーターグライダーによる曳航を行っています。平成18年に、福井空港の管制業務が中部国際空港からの遠隔管制に移行されたため、グライダーはVHF無線装置を搭載し、中部国際空港の情報官と交信し、飛行を行っています。空港のまわりは住宅も増え、昔ののどかな景色から、町の景色へ変わりました。こちらにも、福井グライダークラブが設立され、モータグライダーを使用して、学生とOBが共生する場を提供しようとしています。
  

昔と何が違うの? 【3発目】 ~ グライダー ~

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現在、東海・関西の学生グライダー訓練で使用されている複座機は、アレキサンダー・シュライハーASK-13(写真左)とASK-21(写真右)です。ASK-21はASK-13の後継機として開発されたプラスチック製のグライダーです。ASK-21の最小沈下速度は0.65m/s、最良滑空比は33.5です。単座機も含め、グライダーの主流は鋼管羽布製からプラスチック製となりました。

では、懐かしいグライダーを紹介します。

H23C萩原式
H-22、H-23、H-23C、H-32と約90機製造されました。写真はH-23Cです。最良滑空比は22.6。関西でも、同志社大、大阪府大が導入しました。
堀川勲氏の設計によるもので、堀川勲氏にはJA2141の耐空検査を何回かご担当いただきました。


MITA3三田式3型
三田式は、敗戦後に中断された日本グライダー界の復興を願って、慶応大学OBの資金支援により開発されたため、三田式と名づけられました。その後、製造は太南工業に移管されました。三田式には、1型、2型、3型、3型改があり、3型改が当時のグライダーの主流となりました。


scan-003三田式3型改
神戸大学所有JA2141も三田式3型改です。テールが殺人的に重く、写真のように全席がノーズに乗り、テールを持つ人の負担を軽くしたこともありました。最良滑空比は公称30.8でした。昭和60年に、主翼強度の不足から、飛行停止となりました。




20081108150727779_0002L-13ブラニック
チェコ製の金属機で、正式名称はレット・ナドニー・ボドニク・クノビーチェ式L-13型といいます。車輪の引き込みができ、フラップも備えているグライダーでした。ただし、機体が重く、機体押しは疲れました。
平成22年に、主翼取付部の疲労亀裂のため、飛行停止となりました。

JA2336六甲お披露目アレキサンダー・シュライハーASK-13
昭和40年にアレキサンダー・シュライハー 社により開発された複座練習機のベストセラー機です。昭和55年にアレキサンダー・シュライハー 社による製造は停止されましたが、ユビ社により数年間のみライセンス生産が行われました。神戸大学所有JA2336もユビ社製です。現在は、大学から譲渡され、共有機として、木曽川で飛んでいます。

(社)東海・関西学生航空連盟 卓上グライダーカレンダー販売のお知らせ

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(社)東海・関西学生航空連盟が作成しました2014年卓上グライダーカレンダーの販売をお知らせします。*** 東海・関西学生航空連盟については、昔と何が違うの? 【2発目】 ~ 日本学生航空連盟(学連) ~ を参照ください ***
得られました収益は、学生援助のため、東海関西学生航空連盟の活動資金に充てられます。
皆様、できるだけたくさんの注文をお願いします。
ご注文は福井グライダークラブのホームページからお願いします。
 

         福井グライダークラブ

昔と何が違うの? 【2発目】 ~ 日本学生航空連盟(学連) ~

OB会員登録について_01みなさんご存じの日本学生航空連盟は、昭和5年に朝日新聞社の全面的な支援により設立されました。平成20年に朝日新聞社は、経営会議(役員会)の決定として、学連の自立化を決めました。その内容は、5カ年計画で、大学航空部の現役学生や指導者、大学、OB、学連4支部など当事者で自立できる組織に改革し、朝日は緩やかな支援にとどめるということでした。
そのため、学連は朝日新聞社の支援に頼らず、財源・人的に自立する運営を進めていくことになりました。学連はスリム化を行うこととし、支部組織を廃止し、権限・業務・資産を支部へ分散することとしました。
東海支部、関西支部では滑空場や機材を共用しており、OBが主体となる社団法人 東海・関西学生航空連盟を設立し、実際の運営にあたっています。


昔と違うのは、

  1. 朝日新聞社には学連の事務所はありませんし、朝日新聞からの事務職の方も学連教官もいません。
  2. かわりに、東海・関西学生航空連盟が運営しています。2名の社団職員2名(教官)が、訓練の指導をはじめ、滑空場の維持補修、保有機材の維持、事務作業をすべて行っています。
  3. そのため、東海・関西支部の多くのOBが、学生の訓練活動を支援しています。例えば、曳航パイロットやウインチマンをOBが行い、学生を支援しています。

昔のように、学生だけでもしくは一校のみで合宿を開催し、フライトを重ねていくことは難しくなっています。これからは、OBと学生が協力し、OBも楽しみながらグライダー活動を支援していただくことが、期待されています。
そのため、東海・関西学生航空連盟では
OB会員を募集しています。ぜひ、ご一読いただき、主旨にご賛同いただければ、本ブログの「Messages to us」にてご連絡をいただければ、手続き方法について返信させていただきます。


メーリングリスト登録のお願い 【ご注意】

メーリングリストの運用を開始しましたが、メーリングリストからのメールが届かない、または、hiyodori-owner@ml.kobe-u.com へメールを送信したが返事がないことがあるというご意見もいただいております。
何かありましたら、メーリングリスト管理人 
m-watanabe@kobe-u.com へご連絡ください。


昔と何が違うの? 【1発目】 ~ まずはビデオを ~

グライダーの訓練風景は、どう変わったでしょうか?
学連、滑空場、機体、機材、訓練方式などの違いについて、シリーズでお届けします。
まずは、百聞は一見にしかず、ビデオを見ていただければと。。。
YouTubeから3つのビデオを紹介します。
  
立命館大学体育会航空部 新歓ムービー
 新入生勧誘用。木曽川、福井の光景は昔と同じかも?

大阪大学 課外活動体験記航空部編
 福井空港でのモーターグライダー曳航。もう、パイパーはありません。
大野グライダークラブ プロモーションビデオ
 平成13年にオープンした大野滑空場の風景。ウインチやリトリブも変わりました。

第33回東海関西学生グライダー競技会が終了しました

第33回東海関西学生グライダー競技会が終了しました。
東海関西学生グライダー競技会は、3月に妻沼で開催される全日本学生グライダー競技選手権大会の選考会に位置付けられます。木曽川滑空場にて三角または多角形のコースを周回し、速度および距離を競います。個人、団体とも、立命館大の優勝でした。

 
競技会結果の詳細   木曽川滑空場での周回コース

1チーム最大3名の選手で構成されますが、他大学との混成チームも認められています。ただし、1チーム2名以上の同一大学の選手が得点しなければ団体成績は与えられません。今回の競技会で自大学純正チームをつくれたのは名古屋大、関西学院大、立命館大、京都大のみでした。
競技会の参加資格は自家用操縦士であり、神戸大学にとっては、まだ、ハードルは高い競技会です。

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神大航空部の日常
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